「Penny(ペニー)でポンピング(パンピング)しても加速しない」「スケボーで坂をのぼりたい!」と、ひとまずポンピングで進むようにはなったけれど、そこから伸び悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
Pennyのようなミニクルーザーで快適にクルージングしたいなら、ノーマルから少しセットアップを変更するのがおすすめです。しかし、ほとんどの初心者はポンピングの原理がわからず、セッティングを考えるのは難しいと言わざるを得ません。
そこで今回は、ポンピングでスイスイ進むようになるPenny 27インチのセットアップを紹介します。
外来種ぜひ試してみるのだ!
本記事のセットアップをすると
こんなに快適!
ポンピングしたい人向け!Pennyのおすすめセットアップ
ポンピングで進むようにするためには、推進力を得やすいセットアップに変更するのがおすすめです。今回はPenny純正トラックを使用した27インチ用のセットアップを紹介します。
1.フロントトラックのセットアップ
フロントトラックは、柔らかめにセットアップしましょう。柔らかめにするために、アングルライザーを噛ませ、ブッシュを柔らかくしています。
アングルライザーの噛ませ方


アングルライザーは、前側が鋭角になるように噛ませます。ピポット角を垂直に近づけて、旋回性能を上げる仕様です。つまり、曲がりやすくなります。
フロントトラックのブッシュの選び方・取り付け方


フロントトラックのブッシュは、柔らかいものを選びましょう。
- デッキサイド:リップタイド APSストリートコーン 75a
- ロードサイド:リップタイド APSショートストリートコーン 60a
本来ならもっと柔らかいブッシュでもよいのですが、筆者はグラつき感が乗っていて怖いと感じたので、柔らかめと言いつつそこそこ硬めです。
ワッシャーは、どちらもフラットワッシャーにしています。(フラットのほうが曲がりやすいです)
2.リアトラックのセットアップ
リアトラックのセットアップは、曲がりにくいものがおすすめです。反発力が強く固いブッシュを使い、アングルライザーで曲がりにくくします。
アングルライザーの噛ませ方


アングルライザーは、前側が鋭角になるように噛ませます。フロントトラックに噛ませた時と同じ方向が鋭角です。
テール側に高さを持たせてピポット角を水平に近づけているため、旋回性能を抑えられています。つまり、曲がりにくいです。
リアトラックのブッシュの選び方・取り付け方


ブッシュは、それぞれ以下のものを使用しています。
- デッキサイド:リップタイド APSバレル 90a
- ロードサイド:リップタイド APSストリートバレル 90a
リップタイドのブッシュは反発力が強いため、非常にポンピング向きです。体重や筋力によって固さを変える必要があるので、自分に適したブッシュを選びましょう。
「どれが良いかわからない」という場合には、ひとまず上記のブッシュを使ってみてください。なお、ロードサイドをストリートバレルにしているのは、Penny純正キングピンの長さによるものです。
デッキサイドと同じにすると、長さがギリギリですぐに外れてしまうので、薄めのブッシュにしています。ワッシャーは、デッキサイドがカップワッシャー、ロードサイトがフラットワッシャーにしています。
3.ウィール
ウィールは以下のものを使用しています。
Penny純正のウィールもスクエアリップなので、純粋にウィールのサイズを大きくしただけと考えてよいです。ポンピング用には、踏ん張りが効く「スクエアリップ」が向いています。



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ポンピング初心者にはPenny 27インチがおすすめな理由
「Pennyといえば22インチでしょう!」という人も多いでしょう。かくいう筆者も、22インチにも乗っています。
しかし、ポンピング初心者なら、以下3つの理由からまずは27インチで練習するのがおすすめです。
- 安定感がある
- ポンピングの押す力に耐えやすい
- 1回のポンピングで進む距離が長い
22インチは小さいので、どうしてもスタンスが狭くなります。27インチのほうがスタンスが広く乗れるので安定しやすく、ポンピングで踏み込んだ際に踏ん張りが効くのがメリットです。
また、トラックの幅(ハンガー幅)が27インチのほうが広いので、押す力にも耐えやすくなります。
ウィールベースの広さもポンピングには重要で、22インチよりウィールベースが広い27インチのほうが、1回のポンピングで進む距離が長くなります。



ポンピングで快適にクルージングしたいなら、22インチより27インチが断然おすすめだ
おすすめセットアップにした3つの理由
ポンピングで前に進む原理を活かしたかった
前側を柔らかく後ろ側を硬くし、さらにアングルライザーを入れた理由は、ポンピングで前に進む原理を活かしたかったです。筆者はポンピングで前に進む原理について、以下のように理解しています。
おそらくですが、スピードスケートの選手が氷上でより速く滑るためにしているブレードの動きと同じ原理でしょう。(物理に強い読者の方、訂正あれば随時受け付けます)
スケボーでは、踏み込んだ時に後ろ側が硬いほうが、力が横に逃げにくく前に向くので推進力になります。
同じように前側も硬くしてしまうと、今度は力が逃げてくれないので後ろ側で生み出した推進力を殺すので、うまく前に進みません。
後ろを硬くした状態で前側を柔らかくすると、力が逃げやすくなり、推進力が活かされて曲がるようになります。
ウィールを大きくした理由は、ポンピングで加速しやすくしたかったからです。アングルライザーを入れたので、大きなウィールも履けるようになったため、ウィールも変えました。
ウィールが大きいと、接地面が広くなるので摩擦が大きくなり、より踏ん張れます。ウィールが大きいと、多少の小石や段差も気になりにくいのも、快適なクルージングにとっては大きなメリットです。



ポンピングは、方向を変えながら前に進む技術!推進力を殺さずに左右に曲がれれば、前に進み続けることが可能だぞ
足の位置を目視しなくても済む仕様にしたかった
フットストップとデッキテープを採用した理由は、踏み込んだ時にズレる足の位置を、目視しなくてもよい仕様にしたかったからです。筆者はポンピングをすると、どうしても足の位置がズレます。
前に踏み込むときに、前足が徐々に前方向に移動してしまうので、フットストップで足を固定するようにしました。ただし、デッキテープだけでも十分にズレにくいです。
フットストップはそこそこの値段がする上に、設置が多少面倒なので+α要素と考えてください。



わしは、ドリルで板に穴を開けてフットストップを設置してみたぞ
ポンピングのコツ
ポンピングのコツを紹介している動画を見ると「あの動画とこの動画で違うことを言っている!」と、戸惑う人も多いのではないでしょうか。
そのどれもが「間違い」ではありません。
ただし、原理としてはどの方法も同じなので、まずはスケボーがどうして進むのかを理解するのがコツとも言えます。
結論を言うと、ポンピングでスケボーが進むのは、体重移動でトラック&ウィールがかたむき、反発力・推進力が生まれるから。つま先側・かかと側で交互に体重移動をしつつ、グっと足を踏み込むよう意識してみてください。
反発力・推進力が生まれたタイミングと、体重移動&踏み込みのタイミングが合えば、ポンピングで前に進めます。
- 上半身をつま先側に振る
- つま先側に体重移動し、膝を使ってつま先側に踏み込む
- 反動を利用するイメージで上半身をかかと側に振る
- かかと側に体重移動し、膝を使ってかかと側に踏み込む
文章にすると非常にわかりにくいですが、要するに上半身で生み出した力を、足に伝えて体重移動するイメージです。



意識をして体を動かせば、次第にできるようになっていくぞ。最初は緩やかな下り坂で体を動かして、進む感覚を掴むのも良い方法だ!
Pennyでポンピングを楽しもう!
今回は、Penny27インチのポンピング用セットアップを紹介しました。
なかなか加速しないと悩んでいるなら、まずは本記事で紹介したセットアップに変えてみて、加速する感覚を掴みましょう。
加速する感覚を掴めれば、効率よくポンピングできるようになり、他の板でもギュンギュン進めるようになります。



ポンピングは、プッシュと比較すると移動効率は悪い。しかし、できるようになるとやたらと楽しい。マスターして快適なスケボーライフを送るのだ!
ペニーのセットアップ・ポンピングに関するよくある質問
- ペニーでポンピングするコツは?
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ポンピングのコツは、つま先側・かかと側への体重移動のタイミングを掴むことです。体重移動をするとトラック&ウィールがかたむき、反発力・推進力が生まれることでスケボーが前に進みます。生まれた力を殺さずに生かすようなタイミングを掴めるまで練習しましょう。
最初は緩やかな下り坂で、進む感覚を覚えるのも良い方法ですよ! - 初心者なら何インチのペニーがおすすめ?
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27インチがおすすめです。22インチは小さいので、板に乗り慣れていないと「怖い」と感じる可能性があります。27インチのほうが22インチより両足の幅を広く取れるので、踏ん張りやすく、体重移動もしやすいでしょう。(電車の揺れで転ばないようにするためには、両足を開いて立ったほうが安定するのと同じ理由です。)
- ペニーにザラザラしたデッキテープは必要?
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筆者は体重移動時に踏み込む際に足が滑るのが怖かったので、デッキテープ(ザラザラしたヤスリのようなシート)を貼りました。足が滑るのを気にせずに踏み込めるので、デッキテープは貼っておいたほうが良いでしょう。
- まくられストッパーとは?
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筆者は、ペニーのキック(後ろ側の反っている部分)裏側に、ドアストッパーを装着しています。これが俗にいう「まくられストッパー」です。ポンピングではあまり必要ありませんが、チックタックやターンをする際に、板が後ろに傾きすぎて転ぶ「まくられる」という現象が発生しやすくなります。まくられストッパーがあると傾きすぎるのを防いでくれるので、初心者はつけておくと安心です。筆者が装着しているドアストッパーは、ホームセンターで200円くらいで売られています。









