「スケボーを自分で組んでみたいけど、選び方がわからない」
「コンプリートで練習していたけど、自分好みにカスタムしたい」
スケボーを始めたてのころは、dddどのようにパーツを選んだり組み立てたりすれば良いのかわからず、悩みますよね。
しかし、スケボーは自作したり、パーツを選びながら育てていくのも楽しみの一つ。パーツの役割を知れば、より自分にピッタリの板を使えます。
そこで今回はストリートデッキだけでなく、クルーザーやロングボードも含め、パーツの選び方や役割、知っておくべき用語などを解説していきます。
「スケボーを始めてみたけど、パーツや用語がよくわからない」と悩んでいるなら、この記事を参考にしてみるのだ
スケボーを構成するパーツ
スケボーは次の6~7種ほどのパーツで構成され、ほぼ全てが必須パーツです。
組み立てもそれほど難しいものではありませんが、最初はコンプリートを購入し、パーツを交換していくと間違いがないでしょう。
デッキの選び方・用語・基礎知識
デッキとは、スケボーの板で足を乗せるパーツです。スタイルによって選び方が異なるので、自分がどんなふうにスケボーで遊びたいかで板を選ぶ必要があります。
自分にぴったりなデッキを選ぶには、次のパーツや用語を理解しておく必要があります。
- スタイル
- キック・コンケーブ・ノーズ・テール
- マウント方式
- フレックス
スタイル
スケボーには、ストリートのトリック用、サーフスケート、ダウンヒル、スラローム、ダンシング・・・など細かく分けると数えきれない遊び方(スタイル)が存在します。
明確にスタイルによって、使用すべきデッキが決まっているわけではありません。ただし、必要とする機能によってある程度の傾向があります。
- ストリート(トリック用)・・・前後にキックがあり同じ形、軽く反発力がある
- サーフスケート・・・広めでコンケーブが少ない
- ダウンヒル・・・硬くフレックスがない
- スラローム・・・硬くフレックスがない
- ダンシング・・・非常に長く広い
- クルーザー・・・形も大きさも色々
自分がどのスタイルでスケボーを楽しみたいかによって、それぞれのスタイルを行いやすい形、サイズのデッキを選びましょう。
ストリートはサイズ(幅・インチ)も重要
ストリート(トリック用)スケボーのデッキを選ぶ際は、サイズ(幅)にも気を付けて選びましょう。
太い(幅が広い)デッキほど安定感が増しますが、板を回すなどのトリックに脚力が必要になります。
細い(幅が狭い)デッキになるほど軽い力で回せ、細かい動きがしやすいですが、安定感は下がります。
メリット | デメリット | |
太いデッキ | ・安定性が高い | ・脚力が無いと回しにくい |
細いデッキ | ・細かい動きが得意 | ・脚力が低くても回しやすい・安定性が低い |
選び方としては、身長や足のサイズ、脚力などを考慮して選ぶと言われていますが、個人的には脚力で選ぶのがいいと思っています。
最初は表を参考に選び、練習しながら買い替えていくのがいいでしょう。ストリートの場合はデッキがすり減るので、買い替えながら練習していくことになります。
特徴 | デッキサイズ(幅) |
男性(大人) | 7.75インチ~ |
女性(大人) | 7.5インチ~8.0インチ |
子供(小学校高学年程度) | 7.25インチ~7.5インチ |
子供(小学校低学年程度) | 7.0インチ~7.25インチ |
子供(未就学) | 6.5インチ~7.0インチ |
キック・コンケーブ
デッキ前後の反り返っている部分(種類によっては反っていない場合あり)をキックと呼び、ターンなどデッキをコントロールする時などに体重をかけて使います。
デッキの進行方向側を鼻に例えてノーズと呼び、後ろ側をしっぽという意味でテールと呼びます。
トリック用のデッキの場合は両方にキックがあり、前後対称に近い形状をしています。
トリック用のスケボーでは非常に重要な要素なので、反りの角度が自分に合ったものを選びたいところです。
ただし、実際に乗ってみないと調べられない部分でもあるので、一度しっくりくるものに出会えたら、同じモデルのデッキをリピートしてもいいでしょう。
コンケーブとは、デッキの中心から左右方向に向かっての反りのこと。
コンケーブが強いほうが軽い力でデッキを傾けやすく、足も左右にずれにくくなります。逆にコンケーブが弱いと、足を広く置けるため、リラックスした感覚で乗れるでしょう。
キックとコンケーブでのデッキ選びは、主にトリック用のスケボー重要な選び方だな
マウント方式
デッキには、トラックをマウントする(取り付ける)方式が大きく2種類あります。
- トップマウント:デッキの下にトラックを固定する方式
- ドロップスルー:デッキの上でトラックを固定する方式
普通のスケボーは、だいたい「トップマウント」で、ドロップスルーはロングボードに多く見られます。
トップマウントのデッキ | ドロップスルーのデッキ |
トップマウントは、テコを使いやすく、軽い力でカービングできる点で優れており、車高は高くなる傾向にあります。
トリック用のデッキからダウンヒルまで、幅広いスタイルで使われているオーソドックスな方式といえるでしょう。
デメリットとしては、大型のウィールを搭載するとウィールバイトが起こりやすいことです。
つま先・かかと側のいずれかに力をかけてデッキを傾けた際に、デッキとウィールが接触する現象のこと。
ソフトウィールでウィールバイトが発生すると、急激にブレーキがかかり、ほぼ確実に勢いよく転倒するため、非常に危険です。
一方のドロップスルーのデッキは、ウィールが触れる部分を大きくカットしているため、ウィールバイトが起こりにくく、車高を低く抑えられます。
車高が低い分、安定感があり、プッシュがしやすいなどの点がメリットです。デメリットとしては、テコが使いにくいため、クイックに曲がりにくい点が挙げられます。
ダウンヒルのような安定感が必要なスタイルや、大型のウィールを搭載したいクルーザーなどで採用されている方式です。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
トップマウント | ・ | テコを使いやすく曲がりやすい・ウィールバイトの危険あり |
ドロップスルー | ・車高が低く安定感が高い ・プッシュがしやすい | ・大型のウィールを搭載しやすい・クイックなカービングが苦手 |
フレックス
「フレックス」とは、板自体の曲がりやすさを指します。デッキは木材や樹脂でできているため、ある程度の屈曲性があるものです。
主にクルーザーでは、フレックスを生かした軽快なポンピングやカービングを楽しむために、よく弾むデッキを選ぶ人が多い傾向です。
逆に、ハイスピードなダウンヒル、スラロームなどのレースに使われるデッキは、木材を炭素繊維などで補強し、ほとんど変形しないようなデッキが多く採用されます。
フレックスの強いデッキでスラロームの競技をしている人もいるようなので、結局は好みってことだな
デッキテープ(グリップテープ)の選び方・用語・基礎知識
デッキやコンプリートを購入すると、セットで付いていることも多い「デッキテープ」。
表面の粗さに種類があり、好みや用途によって使い分けます。
クルーザーのようにリラックスして乗りたい場合は、目の細かいデッキテープを使う、というように、乗りやすいセットアップにしましょう。
ミニクルーザーで有名なPenny(ペニー)のような、デッキ面に滑り止め加工がされているデッキでは、デッキテープを貼る必要がない場合もあります。
ダウンヒルやスラロームなど、足のポジションをずらしたくないスタイルでは、粗いデッキテープが使われることが多い傾向です。
粗いデッキテープは怪我に注意するんだぞ
デッキテープには、デッキのグラフィックが見える透明なものや、デッキテープ自体にグラフィックが描かれているものもあり、見た目のカスタムができる点もポイントです!
ウィールの選び方・用語・基礎知識
ウィールとは、スケボーのタイヤ部分のことを指します。種類が豊富で、自分がスケボーをどのようなスタイルで楽しみたいか、乗り心地がよいかなど、人によって適切なウィールは様々。
ウィールを選ぶ際には、次の4点に着目しましょう。
- 硬度
- サイズ
- リップ形状
- 接地面積(コンタクトパッチ)
硬度
分類 | 硬度 | メリット | デメリット | おすすめスタイル |
---|---|---|---|---|
ハードウィール | 93A~103A | ・軽い ・ドライブしやすい | 悪路に弱い ・走行音が大きい | ・・トリック(ストリート) ・フリースタイル |
ソフトウィール | 75A~87A | ・悪路に強い ・静音性 ・グリップ強い | ・重い ・車高が高くなる | ・クルーザー ・スラローム ・ダウンヒル ・フリースタイル ・ダンス |
ウィールを購入しようとすると、〇〇Aという表記を目にすると思います。
これはデュロメータという硬度を表す表記で、○○の数値が大きいほど硬く(ハード)、小さいほど柔らかい(ソフト)ウィールということになります。
ハードウィールは、主に路面の良い場所でスピードを出しやすく、ウィールを滑らせる「ドライブ」という技術も使いやすいなどのメリットがあり、トリック用のスケボーに向いています。
デメリットとしては、路面の凹凸の影響を受けやすくスピードが落ちる、走行音がうるさい、などが挙げられます。
一方のソフトウィールは、路面の凹凸に強いので移動に向いており、グリップ力が強いのでカービングも得意です。走行音も静かなので、走行に特化したウィールといえるでしょう。
デメリットは、重く、直径も大きくなりがちなので、オーリーをはじめとするトリックには向かないという点です。
トリック用のハードウィールは93A~103A程度、クルーザー等で使うソフトウィールは75A~87A程度を目安に選ぶのがいいかもな
サイズ
トリック用スケボーのハードウィールを選ぶ場合、最初は50mm~54mm程度から選ぶのがおすすめ。まずは乗ってみて、それから使用感によって調整していく流れが一般的です。
ソフトウィールを選ぶ場合、用途が多岐にわたるため多くの選択肢が生まれます。
クルーザーに使用する場合は、55mm以上のウィールを選べば問題は無いでしょう。
直径が大きいほど路面の影響を受けにくくなるので快適な乗り心地となりますが、デッキ形状によっては車高が高くなるのでプッシュが難しくなります。
ウィールを選ぶ際は、常にウィールバイトに気をつけるんだ。ブッシュの硬さや、ライザーパッドでも調整可能だぞ
リップ形状
ソフトウィールを選ぶ場合は、ウィールの角(リップ)の形状にも注目です。形状は複数ありますが、今回はメジャーな「スクエアリップ」と「ラウンドリップ」を紹介します。
メリット | デメリット | 主なスタイル | |
---|---|---|---|
スクエアリップ (角が直角) | グリップが強い | ・重い ・スライドしにくい | ・ダウンヒル ・スラローム ・パンピング |
ラウンドリップ (角が丸い) | スライドしやすい | 高速のカービング時の踏ん張りが弱い | ・ダンシング ・ダウンヒル ・フリースタイル |
リップが直角のスクエアリップは、踏ん張りが効き横滑りしにくいので、グリップを生かしたカービングやポンピングなどに向いています。
スラロームやダウンヒルのレースなど、スピードを出したい場面で使用されます。クルーザーやサーフスケートでも、力強いパンピングをしたい人に向いているといえるでしょう。
リップが丸みを帯びているラウンドリップや、斜めに切られている形状は、ある程度の力がかかるとスムーズにスライドします。
カジュアルなダウンヒルやフリースタイルでスライドを楽しみたい人や、クルージングにもスライドを取り入れていきたい人に向いています。
ダンシングやロングボードのフリースタイルにも、ラウンドリップが多く使われているみたいだ
接地面積(コンタクトパッチ)
ウィール全体の幅に対して、実際に地面に触れている部分である「接地面積」のことを、コンタクトパッチと呼びます。
ウィールの幅が同じでも、先述の「リップ形状」によって、実際に設置している面積は変わってきます。
接地面積の狭いウィールは、スライドの入門用や、軽さを生かしたトリックなどに使いやすいという点が大きなメリット。
主にソフトウィールで気を付けたい接地面積ですが、ハードウィールでも傾向は同じです。
リップ形状と合わせて選んで、用途やスタイルに応じて使い分けるといいぞ
【番外編】ウィールのおすすめブランド
「どこのウィールが良いの?」と迷ったら、次の3ブランドから選ぶと大きな失敗を防げます。
オランガタン
オランガタンは、ロングボードブランド「ローデッド」の純正ウィール。数多くの形状や用途のウィールを展開しており、様々なニーズに答えています。
ズールーウィール(Zulu Wheels)
ズールーウィールは、珍しい日本ブランドのウィール。主にスライドしやすいウィールを展開しており、日本ブランドらしく高品質。
パウエルペラルタ
パウエルペラルタは、ストリートのデッキも生産している老舗スケボーブランド。ウィールも幅広い用途で手掛けており、ソフトウィールも豊富です。
最近では、最新の素材を使用し、トリックも可能で荒い路面にも使用可能な高性能ウィールなども販売しています。
トラック
トラックとは、スケボーのデッキとウィールを繋ぐ金具部分を指し、カーブのスムーズさ(旋回性能)を決める重要なパーツです。
他のパーツと同様に、自分が楽しみたいスケボーのスタイルによって適切なトラック形状が異なります。トラックを選ぶ際には、次の3点に着目しましょう。
- トラック形状(TKP・RKP)
- ハンガー幅、アクスル幅
- ブッシュ、ピボットブッシュ(部品)
トラック形状(TKP・RKP)
トラックは、大きく分けるとTKPとRKPの2種類の形状が存在します。
TKPトラック | RKPトラック |
TKP(トラディショナル キングピン)は一般的なスケボーのトラックで、キングピン(ナットが付いているボルト)が内側に付いています。
着地の衝撃に強く、グラインドというストリートのトリックがしやすい形状になっています。
RKP(リバース キングピン)はキングピンが外側に付いており、ロングボードに多く使われているタイプ。
カービングに特化しているタイプで、オーリーのようなトリックは難しいものの、ターンが安定しておりクルージングなどの様々な用途に使われています。
クルージングがしたいなら必ずRKPというわけではなく、TKPでも特別に曲がりやすいものもある。好みによって使い分けるのがいいぞ
「精密トラック」と呼ばれる高級トラックも
ダウンヒルやスラロームレースなどで使われるトラックの中には、アルミのかたまりをコンピューター制御で削り出した「精密トラック」も存在します。
ワンランク上を目指す人は、購入してみるのもよいでしょう。ただし、非常に高価なものなので、初心者がいきなり購入するのはおすすめできません。
ある程度の知識と経験を得てからにするか、詳しい人に教えてもらって購入するほうがいいが、勢いで買ってしまっても楽しければOKだ
ハンガー幅、アクスル幅
ハンガーとは、ウィールを取り付けた際に内側が接触する金属部分のことで、これによってウィールの端から端までの距離が決まります。
トラックにはサイズが設定されており、多くは「ハンガー幅」が表記されています。
また、ソフトウィールの中には、ベアリングより大きく外側に飛び出した形状の物もあり、さらに狭いハンガー幅を選ぶ必要があるウィールも存在します。
つまりハンガー幅は、トラック選びで最も気をつかうべき数値です。
なお、アクスルとはウィールを通すシャフトのこと。こちらもデッキ幅より長いものを選んでしまうと、足が接触してしまうぞ
【番外編】トラックのおすすめブランド
「どこのトラックが良いの?」と迷ったら、次の3ブランドから選ぶと大きな間違いはないでしょう。
PARIS
ロングボード系のトラックと言えば、まず出てくるパリストラック。
アメリカ初のブランドです。RKPのトラックが多く、サーフスケートやダウンヒル、ダンシングなどにも広く使われています。
供給も安定しているし、国内でも入手しやすくおすすめなんだ
INDIPENDENT
「トラックと言えばインディペンデント」というぐらい有名ブランドなブランド。
世界中で多く使われています。トリック用のトラックというイメージが強いですが、旋回性能も高く、クルーザーでも使いやすいでしょう。
こちらも入手が容易で、交換用のブッシュをはじめとするパーツも豊富に販売されています。
DON’T TRIP
高価な精密トラックを製造しているブランド。
ダウンヒル、スラロームなどトラックの精度が求められるスタイルで心強いブランドです。
常に品薄な精密トラックの中では入手しやすく、予算に余裕のある人は試してみるのもいいかもしれません。
https://www.sickboards.nl/en/322_don-t-trip
ブッシュ、ピボットブッシュ
ブッシュとは、キングピンに刺して、ハンガーを挟むように配置されたウレタンのパーツ。反発力があるので、加重により傾いたデッキを、元の角度に戻そうとする働きをします。
硬度はウィールと同じく○○Aで表記され、数字が大きいほど硬いブッシュということになります。
形状は代表的なものにコーンとバレルがあり、曲がりやすいのがコーン、安定感が高いのがバレルです。
ブッシュにもサイズが色々あり、トラックの種類によって搭載できるブッシュが変わってきます。
ピボットブッシュとは、トラックの回転軸の受けにあたるウレタンのカップのこと。基本的には交換の必要はありませんが、消耗品ですのでたまにチェックし、割れたりしていたら交換しましょう。
また、よりスムーズなカービングが可能になる「アップグレード用のピボットブッシュ」も販売されているので、こだわってみるのも良いでしょう。
ブッシュと同じく、トラックの種類によってサイズが変わりますので、サイズの合ったものを選びましょう。
ブッシュもピボットブッシュも、トラックを購入すると最初から付いている部品です。必ず交換する必要があるわけではありません。
交換は必須ではないが、最初から搭載されているブッシュは低品質なものが多い。交換してみると驚くほど乗りやすくなるぞ!
ベアリング
スケボーにおけるベアリングとは、ウィールとトラックのシャフトの間に噛ませ、ウィールの回転をスムーズにするパーツです。
ウィール1つにつき2つセットし、スケボー1台で8個のベアリングが必要になります。
オイルタイプ、グリスタイプ
ベアリングは大きく分けると、使われている潤滑剤の違いでオイルタイプとグリスタイプに分けられます。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
オイルベアリング | ・初速が速い | ・メンテナンスが必要 |
グリスベアリング | ・水濡れに強い | ・メンテナンスがほぼ不要・初速が遅い |
オイルタイプは、粘度の低いサラサラのオイルを差して使うので、滑り出しの加速が速いという特徴があります。ただし、グリスタイプに比べると比較的メンテナンスの頻度が高くなり、水濡れなどにも弱い点がデメリットです。
グリスタイプは粘度の高いグリスが注入されており、メンテナンスがほとんど必要なく、水濡れにも強いというメリットがあります。滑り出しはオイルタイプに比べて遅いですが、スピードに乗ってしまえば最高速度はそれほど変わりありません。
ストリートような初速が重要なスタイルでは、オイルタイプを選ぶといいでしょう。
グリスタイプはあまり良くないと思われがちなんだが、近年では品質の良いグリスベアリングも増えている。メンテナンスも簡単なので、使ってみるのも一興だ
ワッシャー、スペーサー
ワッシャーはスピードリングとも呼ばれ、ウィールにセットしたベアリングを締めこむ際に挟むパーツです。
トラックを購入すると初期から付いている物で、ずっと使用していると潰れたりすり減ったりするため、交換が必要になります。
スケボー用に8枚でセットになって販売されていますので、それを購入しましょう。
カービングを重視する場合、ベアリングとベアリングの間に挟むスペーサーも欲しいところ。カービングで力がかかった際に、ベアリングへの負荷を軽減してくれます。
逆に、トリック用のハードウィールにはスペーサーを使わないことが多いようです。
ワッシャーとスペーサーが必要ない、ビルトインベアリングというタイプも存在している。ビルトインだと細かいパーツが減るから、パーツ管理が面倒な人に最適だ
ライザーパッド
ライザーパッドとは、デッキとトラックの間に挟む樹脂などでできた板のこと。トリック用のスケボーには使用されないことも多いです。
ウィールバイトを防止したり、車高を高くしてポンピング時にテコを効かせやすくしたりと、様々な目的で使用されます。
板に角度が付いたアングル(ウェッジ)ライザーといったものもあり、トラックの角度を調整することによってカーブの切れ角を調整したりもできます。
ちょっとマニアックなパーツですが、乗り味に与える影響は意外と大きく、慣れてきたらカスタムが非常に楽しいパーツでもあります。
ハードウェア(ビス)
デッキにトラックを固定するためのビス。スケボー用の8本セットのものを購入しましょう。
デッキや、間に挟むライザーパッドの厚みなどによって長さを選ぶことになります。
ホームセンターなどで売っている一般的なボルトとナットでは、ナットに滑り止めが付いていないため使えません!必ずスケボー用のビスを購入しましょう。
その他ツールなど
スケボーのパーツ以外で、持っておいたほうがよいツールを2つ紹介します。
- スケートツール
- ヘルメット、プロテクター
スケートツール
スケートツールで検索するとよくヒットするT字型のツール。これ一つで基本的なスケボーの組み立てができます。
トラック固定するキングピンナット、ウィールを固定するアクセルナット、デッキとトラックを固定するビスの3サイズに対応していて非常に便利です。
単純なものから、ラチェットなどの機能が付いたものもある。数百円程度で買えるものもあるから一つは持っておこう
ヘルメット、プロテクター
ヘルメットやプロテクターなどの防具も、持っておいたほうがいいでしょう。
体を守る役割はもちろん、恐怖が上達をさまたげることが多いスケボーにおいては、上達の助けになってくれることでしょう。
また、ダウンヒルやスラロームなどのハイスピードな遊び方をする場合は、上級者であっても防具をつけています。
ヘルメットの選び方としては、スケボー用のもので、サイズの合ったもの選ぶようにしましょう。
自転車用などのヘルメットですと頭のカバーされる部分が狭いものがあり、転倒でどこを打つかわからないスケボーには適しているとはいえません。
プロテクターも大人用、子供用でサイズが分けられている場合があるのでよく確認するんだ
スケボーパーツの選び方でよくある質問
スケボー初心者は何を買えばいい?
最初から組み立てられている、コンプリートを購入しましょう。
デッキテープがないとどうなる?
デッキ面の抵抗が少なくなるため足が滑りやすく、トリックなどは難しくなります。
クルーザーなどではデッキテープが無く、滑り止め加工がされている物もあります。
デッキテープは何を選べばいい?
基本的には何でも大丈夫です。
面の粗さに種類があるので、用途によって選んでみましょう。
ウィールの「ハード」「ソフト」の違いは?
ハードウィールはトリック用、ソフトウィールは走行用と考えましょう。
スケボー(ストリート)の相場はいくら?
コンプリートなら最低でも10,000円~になります。
セールなどでそれより安い物もありますが、知識のないうちは極端に安価なものは避けたほうが良いでしょう。
まとめ
多くのパーツがあふれているスケボーの世界。選び方がわからないと、無駄なパーツを買いがちです。
失敗から学んでいくうちにパーツ交換の魅力にとりつかれていくなんてこともあり、多くのパーツを試しながらセットアップしていくことも、スケボーの楽しみの一つになっていくでしょう。
今回の解説もカスタムの世界をほんの一部紹介したにすぎませんが、皆さんが新たなスケボーの楽しみを見つける助けになれたら幸いです。